いちばん、はじめに。

友人の谷本惠美さんが、私のサイトを立ち上げてくれました。

公式ウェブサイトなんて、私には思いもしないことだったのに。

どん底の私への、最愛の友からのうれしいプレゼントでした。

こうして背中を押されて少しずつ、自分のこと、仕事のこと、

家族のことなどを綴っていこうかなと思います。

人のことはがんがん書くのに、自分のことを出すのは苦手で、

これまであまり内面をさらけだすことはなかったのですが。

できるかどうかもわからないけれど、ささやかな新たな一歩として。

いちばん最初に、何を書こうかなと思った時、

ぱっと浮かんだ言葉が、これ。

「こどもを守れない社会に、未来などない」

子宮頸がんワクチン被害少女たちを取材する中で、強く思ったことでした。

虐待を受けた子どもの「その後」の取材で見えてきたのは、

家庭で育つことが叶わない子どものほとんどが施設に押し込められていること。

もうすぐ脱稿となるであろう、福島の本で見えてくるのは、

放射線管理区域と同じ線量の場所での生活を、

「大丈夫だから」と子どもに強いる、この国のありようでした。

放射能被曝から可能な限り子どもを守るのではなく、

それを「ないもの」に「見えないよう」にしている現実。

子どもを守ることより、優先されるものはないはずなのに。

製薬企業の利益のために、必要もないワクチンを国家あげて打たされ、

副反応は「思春期特有の心の問題」に貶められる。

私のテーマを貫くものはまさに、「子ども」だったと、

ああ、そうだったんだと思い至りました。

もちろん婚活もやってますし、熟年再婚の取材してますが。

今や、6人に1人の子どもが貧困状態にあるというこの国で、

シングルマザーでフリーという非正規労働の私もまた、

その当事者として喘いでいます。

高みからではなく、そんな一人の当事者として書いていきたい。

子どもや女性を巡る現実を。

これがいちばんはじめに、みなさんに伝えたいことでした。

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現在、30歳の長男の保育園時代。 4人だけの同級生、みんな楽しそう。

 

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黒川祥子

黒川祥子

東京女子大学史学科卒業。弁護士秘書、業界紙記者を経てフリーに。
主に家族や子どもの問題を中心に、取 材・執筆活動を行う。
2013年、『誕生日を知らない女の子 虐待~その後の子どもたち』(集英社)で、第11 回開高健ノンフィクション賞受賞。
他の著作に『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』(集英 社)、橘由歩の筆名で『身内の犯行』(新潮社)ほか。
息子2人をもつシングルマザー。

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